公式サイトで開示されているクリアネオの全成分について記載して、内容を確認してみたいと思います。

有効成分

クリアネオの有効成分としては以下の2つが配合されています。
他のわきが対策クリームも、有効成分としてはこの2つの成分が配合されているものがほとんどです。

  • パラフェノールスルホン酸亜鉛
  • イソプロピルメチルフェノール

この2つの成分はわきがに対しては以下のような効果をもたらします。

それぞれの成分について詳しく見てみましょう。

パラフェノールスルホン酸亜鉛

パラフェノールスルホン酸亜鉛の一番の特徴は、収れん作用があるということです。

収れん作用とはウィキペディアから引用すると以下のような作用のことです。

タンパク質を変性させることにより組織や血管を縮める作用である。渋味を示すことからアストリンゼント(astringent)効果とも呼ばれる。

収れん作用を持つ物質には止血、鎮痛、防腐などの効果があり、化粧品や医薬品として用いられる。

余談になりますが、食品に含まれるタンニンにも収れん作用がありますので、例えばお茶や赤ワインなども収れん作用ががあります。

クリアネオには、有効成分のパラフェノールスルホン酸亜鉛以外にも、収れん作用を持つ、カキタンニン、チャエキス、クマザサエキスなどが配合されていますので、より高い効果が期待できるわけです。

話を戻すと、パラフェノールスルホン酸亜鉛は、このような収れん作用を持つので、様々な用途での製品に使用されています。

わきがに対しては、血管や汗腺を縮める、つまり「汗腺の働きを鈍くさせる=汗を抑える」という効果が期待できます。

わきが対策は別ページでも説明していますが、原因がアポクリン汗腺から出る汗と常在細菌ですから、アポクリン汗腺からの汗が少なくなれば、わきがの臭いも抑えられるというわけです。

ちなみに、このような制汗効果が期待できるパラフェノールスルホン酸亜鉛なので、多く配合すればそれだけより高い効果になるんじゃないかと単純に考えてしまいますが、一方で副作用の懸念もあるので、厚生労働省が配合量に規制をかけています。

医薬部外品での配合量の規制については、厚生労働省のサイトで見つけることができませんでしたが、化粧品基準では100g中2gが最大配合量となっています。

制汗作用を持つ成分としては、他に塩化アルミニウムが代表的ですが、こちらは制汗作用がより強力な分、かゆみやヒリヒリ感などの副作用が出やすく、敏感肌の人やデリケートゾーンには使用しにくい成分となります。

パラフェノールスルホン酸亜鉛は、効果と副作用とバランスで汎用性が高く、現在のわきが対策クリームの多くの製品で使用されている成分となっているのです。

イソプロピルメチルフェノール

この成分は主に「殺菌=細菌の増殖を抑える」働きがあります。

わきがに対しては、脇の下のアポクリン汗腺からの汗を分解する細菌の増殖を抑えてくれることで、わきがの嫌なニオイを発生しにくくする効果を発揮します。

殺菌作用がある成分なので、わきが対策クリーム以外にも多くの製品に配合されています。

例えば、水虫薬、口臭予防、歯痛・歯槽膿漏薬、ニキビ薬、膣カンジダ薬など様々なものに配合されています。

比較的安全性の高い成分なので、殺菌作用を持つ成分として多くの製品で使用されるようになっています。

ちなみに、比較的安全性が高いと言っても、当然のことながらパラフェノールスルホン酸亜鉛同様、厚生労働省により配合量に規制がかかっています。

手指・皮膚の消毒:フェノールとして1.5~2%溶液を用いる。(50~67倍)

【有効成分まとめ】

  • パラフェノールスルホン酸亜鉛とイソプロピルメチルフェノールは、期待される効果と副作用のバランスで現在多くの製品や薬に配合されている人気の成分で、わきが対策クリームの主流の有効成分
  • 国内製品なら、厚生労働省の規制により最大配合量の基準があり、安全性は高い。

その他(有効成分以外)の成分

架橋型ポリエーテル変性シリコーン混合物、メチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、PEG-9 ポリジメチルシロキシエチル ジメチコン、セリサイト、メチルハイドロジェンポリシロキサン、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、イソノナン酸イソトリデシル、精製水、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、エタノール、フェノキシエタノール、1,3-ブチレングリコール、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム液、ウーロン茶エキス、チョウジエキス、クララエキス、オウバクエキス、ラベンダーエキス、カキタンニン、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チャエキス、クマザサエキス、シャクヤクエキス、ハマメリスエキス、紅茶エキス、ドクダミエキス、セージエキス、ブドウ葉エキス、ビワ葉エキス、オトギリソウエキス、カモミラエキス、シナノキエキス、トウキンセンカエキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、アルピニアアツマダイ種子エキス、プルーン酵素分解物、ヒメフウロエキス、ユキノシタエキス、ダイズエキス、アマチャエキス、海藻エキス、加水分解シルク液、水溶性コラーゲン液、ヒアルロン酸ナトリウム、コメヌカスフィンゴ糖脂質、水素添加卵黄レシチン、卵黄リゾホスファチジルコリン、無水ケイ酸、l-メントール、クロルヒドロキシアルミニウム、無水エタノール

上記の通り「有効成分以外の成分」は書き出すだけでも大変なくらい、いろいろな成分が使われていることがわかります。

この中で、注目すべき成分についてピックアップしてみたいと思います。

ニオイの抑制

ニオイを抑制する成分としては以下の成分が配合されています。
中でもカキタンニン(柿渋エキス)は抑臭には重要な成分で、この成分は従来品と比較して配合量を200%UPしています。

  • カキタンニン
  • チャエキス
  • クマザサエキス
  • シャクヤクエキス
  • ハマメリスエキス

美肌サポート

お肌を美しく保つための成分としては以下の成分が配合されています。

  • ヒアルロン酸ナトリウム
  • アルピニアアツマダイ種子エキス
  • プルーン酵素分解物
  • ヒメフウロエキス
  • ユキノシタエキス


その他天然由来成分

以下の成分は、抑臭・制汗・殺菌・保湿・美肌などのために配合されている天然由来成分です。

ウーロン茶エキス、チョウジエキス、クララエキス、オウバクエキス、ラベンダーエキス、紅茶エキス、ドクダミエキス、セージエキス、ブドウ葉エキス、ビワ葉エキス、オトギリソウエキス、カモミラエキス、シナノキエキス、トウキンセンカエキス、ヤグルマギクエキス、ローマカミツレエキス、ダイズエキス、アマチャエキス、海藻エキス

まとめ

  • クリアネオはわきが対策クリームで主流となっている2つの有効成分の他、抑臭・制汗・殺菌・保湿・美肌のために多くの種類の天然由来成分が配合されている。
  • 成分配合量については厚労省の基準に従った安全性の高い国内製品。

クリアネオ公式サイトで詳細を確認する