わきがと多汗症の違いとは？

わきがと多汗症の汗は違います

わきがの人って、脇の下の多汗症（腋窩多汗症）も併発していることも多いので、わきがと多汗症って混同されることもありますが、この２つは別物です。

そもそも汗は体温調整のために（体温を下げるために）出るということはイメージできると思いますが、この汗とわきがの元になる汗は違うのです。

体温調整のために出る汗は、エクリン汗腺から出る汗で、この汗が体温調整に必要な汗の量を超えて、異常に汗が出てしまうのが多汗症です。

多汗症は、脇の下だけじゃなくて、手足、顔、頭などにも症状（異常な発汗）が出ます。
（それ以外にも、全身どの部分でも発汗異常となる可能性があります。）

多汗症は、交感神経が敏感すぎるために、極端なストレス状態だけではなく、日常生活を普通に送るだけで、人一倍発汗してしまうというやっかいなものです。
（多汗症に悩む人は、ひどい人だと滴り落ちるくらいの汗の量になるっていうから、生活に支障が出てかなり大変です。）

一方のわきがは、前述したように、そもそもの汗の種類が違います。

多汗症のように、体温調整のためのエクリン汗腺から出る汗ではなく、アポクリン汗腺から出る汗が元になっています。

わきがの原因については、「わきがの原因」でまとめていますので、そちらを参照してほしいと思いますが、汗は汗でも違うんですね。

言葉で簡単に表現するなら、多汗症のエクリン汗腺からの汗はほとんど水分のサラサラ汗、わきがのアポクリン汗腺からの汗は脂肪分の多いベトベト汗、という違いになります。

脇の下という環境に限定してみると、エクリン汗腺からの汗とアポクリン汗腺からの汗が同じ場所で発汗して２つが混ざり合っているので、多汗症なのかよくわからないということになります。

管理人の場合も、わきがなのは間違いありませんが、多汗症を併発しているのかはよくわかりません。

脇の下にすぐ汗をかきますが、その汗がエクリン汗腺とアポクリン汗腺でどの程度の割合で配合されているか知る術がないので、多汗症かどうかは正直わかりません。

今はいろいろなわきが対策でワキ汗はすっきりしていることが多いので、多汗症かどうかは気にしていませんが・・・